なぜ20代女性は仕事を辞めるのか？退職理由ベスト10を公開

「どのような理由で20代の女性は仕事を辞めるのでしょうか？」
自分の参考にするためにも他人の離職理由を知りたい人は多いはず。特に20代は転職が1～2回目のケースが多いので不安ですよね。

この記事では厚生労働省が発表している統計データをもとに、20代の女性がなぜ仕事を辞めるのか、退職する理由の上位はどのようなものかについて情報を整理しました。
※現時点で最新の令和2年上半期のデータを利用します。

参考元となるデータ

20代女性退職理由統計結果の表まとめ

20代前半、20代後半の女性に限定して理由を表にまとめました。太字は特に大きかった値の上位3つです。

区分	20～24歳	25歳～29歳	平均
計	100	100	100
仕事の内容に興味を持てなかった	4.8	6.7	5.75
能力・個性・資格を生かせなかった	6.3	7.0	6.65
職場の人間関係が好ましくなかった	11.2	11.4	11.3
会社の将来が不安だった	1.3	6.7	4.0
給料など収入が少なかった	11.4	10.5	10.95
労働時間、休日等の労働条件が悪かった	20.5	12.7	16.6
結婚	1.7	7.6	4.65
出産・育児	0.2	1.4	0.8
看護・介護	0.1	0.1	0.1
定年・契約期間の満了	9.5	8.6	9.05
会社都合	3.0	3.8	3.4
その他の理由（出向等を含む）	29.9	23.5	26.7

「その他の理由（出向等を含む）」「定年・契約期間の満了」は除外しています。

20代女性の1位は「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」になります。
特に20代前半の20～24歳で圧倒的に高い数字20.5%となり、他項目を大きく引き離しました。
20代後半の25歳～29歳になると12.7%まで下がりますが、それでも全項目で1位です。

20代女性は長時間労働、休日出勤、早出や残業がある、休憩・休暇が取れない、衛生面や場所・環境が良くない、などの理由に苦しんで退職を決意する人が圧倒的に多いということです。

30代で値は8.8%と落ち着くのですが、40代では14.95%と高い数字に。50代では9.7%となっています。

第2位は「職場の人間関係」が原因でした。ただし、人間関係は20代に限らず、全ての年代で高い数字となっています。特に40～44歳では22.4%と値の高さが突出しています。40代になることでプレッシャー的な何かを強く感じるのでしょうか？この時期に何があるのか気になりますね…

3位は「給料等収入が少なかった」。2位と僅差でした。
収入に対する不満は30代女性でも13.05%と高くなっています。40代女性は9.55と低下します。
若い女性ほど低賃金に不満がある、将来を見据えて高い給料の仕事に移りたいという傾向があるようです。

ベスト3以外で気になる項目について述べておきます。

「仕事の内容に興味を持てなかった」は20代後半女性が全年代の中でトップの6.7%。
自分の期待と会社の求める役割のミスマッチが起こりやすい年代なのかもしれません。

「会社の将来が不安」20代後半女性が全年代の中でトップの6.7％。
数年間に渡り働いてみたが、30歳を手前にして今の会社に自分の未来を任せて良いのか迷う年代ですね。
10代は0.2%、20代前半は1.3％と、会社の将来は気にならないようです。まだ自分のことで手一杯でしょうね。

「結婚」は20代後半女性が全年代の中でトップの7.6％。
続いて30代前半の5.9%、30代後半の5.3%が続きます。20代前半は1.7%、40第前半は2.5%と少数です。
結婚をきっかけに退職する女性は結構いるのですね。

「契約期間の満了」「会社都合」は他の年代と比べると小さい数字です。
年齢が上がるほど、これらの値も増える傾向にあります。

最後にまとめます。
20代女性の退職理由ベスト3は以下の結果となりました。

他の年代の退職理由もまとめているので参考にしてください。