転職が決まらない・失敗する人の特徴4選!採用担当者が改善ポイントを解説

「自分なりに頑張って転職活動を行っているが、何ヶ月たっても内定が出ない」
そのような状態のまま働き続ける人が多いですよね。

ただ漠然と求人サイトを眺め、適当に見つけた企業に応募をしても良い結果には繋がりにくいのが現実です。
一体、何が悪いのでしょうか。

採用担当者として何百人もの転職希望者と会話をしてきた筆者が、転職活動が上手くいかない人の特徴と、内定をもらえるようになるまでの改善ポイントについて解説したいと思います。 

特に何も考えていない人の転職活動の流れ

よくある転職活動の流れが以下になります。

  • 現在の会社に不満があり、転職を決意する。
  • 転職サイトに登録。求人情報を探し出す
  • 今の自分の能力で働くことができそうな企業に応募
    自分の希望が叶えられそうな企業に応募
  • 書類選考に通った企業と面接
  • 不採用通知を受け取る。
  • 次の求人情報を探す… 繰り返し

何も考えずに転職活動を行うことは単なる運任せ。成功しないケースがほとんどです。

1. 自己分析ができていない。転職の軸が固まっていない。

会社に不満があって勢いで辞めた人に多いのですが、次の仕事に向けての自分の希望・要望が整理できていないケースが多く見られます。

「人間関係が嫌だから辞めた」「次は人間関係が良い職場に転職したい」

この程度の浅い考えで止まっていることが多いのです。
辞めた理由が良くなると良いな、といった視点で止まっています。

  • 今の自分に何ができるのか、何がしたいのか、将来どうなりたいのか
  • ワークライフバランスを含めて優先事項が考えられているか
  • 企業が求めている人材に自分が適しているとアピールできるか

転職を成功させるには上記の2点が重要になります。

転職活動の最初に自己分析をしっかりと行ってください。

仕事を辞めたいときの判断の仕方 「会社を辞めたい・転職したい」迷ったときの考え方、判断のポイントを解説

仕事に対して自分が求めること、できること、やりたいこと。これらの考えが整理できていないと、面接でも良い回答ができないでしょう。なんとなく聞かれたことに答えて終わりの面接になってしまいます。

お金がたくさん欲しい、残業したくない、フレックスタイムが良い、リモートワークが良い、人の管理はしたくない、雑用しなくない、単調な作業は嫌い、転勤したくない、責任は負いたくない… など、やりたくないことは多くあるでしょう。ですが全てが叶う仕事はありません。

自分の中で許容できること・できないことを考え、優先度をつけておきましょう。

10年、20年、30年と続いていくキャリア、仕事と人生。
今現在の自分の姿と将来なりたい自分の姿。
転職活動を機会にして、しっかりと考えて下さいね。

2. 採用する企業側の視点が足りない

新しい職場を探すあなたにとっては転職活動です。
新しい仲間を探している企業にとっては採用活動です。

転職活動で上手くいかない人は、自分からの視点ばかりで物事をとらえ、企業側の始点が足りません。

転職活動は婚活に似ています。※私の持論です

自分が相手を見定めて交際を申し込むように、相手もあなたを様々な視点から判断します
相手に気に入ってもらうためには、まず相手のことを理解することが必要ですよね。

  • 企業側が求めている人材のスキル・職歴や人柄は?
  • 興味を引く履歴書・職務経歴書とは?
  • 面談で「この人なら」と思わせる回答は?

企業側・相手側の立場で考えることが大切です。

3. 転職サイトを上手に活用できていない

dodaやリクナビなどに代表される転職サイト。

“登録だけ済ませたらザッと求人を探して終わり。暇な時にまた流すようにチェックして終わり。” このような使い方をする人が多いのではないでしょうか。

転職サイトのスカウトシステムを意識しよう

採用担当の立場から裏事情を話すのですが… 実は採用担当も毎日のように転職サイトをチェックしています。
「1日でも早く人員を確保したい」「優秀な人材はすぐ採用が決まってしまう(他企業にとられる)」からです。

求人情報を1ヶ月掲載するのに60万円以上かかるケースもあります。採用コストを抑えるためにも必死ですよw

転職サイトには求人を出す企業側のログイン画面・システム管理画面があり、サイト登録済み転職希望者のプロフィールを検索することができます。よさそうな人材が見つかれば積極的にスカウトします(スカウトシステムがあれば)。

残念なことに、プロフィール欄がスカスカ・情報を埋めない人が本当に多いです。
本人がどれだけ魅力的でも、プロフ欄が空欄であれば企業側からスカウトの出しようがありません。
丁寧に記載するだけで声がかかる確率が大きく上がりますよ。ソフトウェアエンジニアのような売り手市場であればなおさらです。

転職エージェントを利用しよう

転職エージェントを使わない人が多いのですが、正直言ってもったいないです。使いましょう。

担当者が「あなたの希望」「企業の希望」の間をつないでくれます。
ストレートに言えば転職業界の専門家・プロです。よくわからなければプロの協力を得ましょう。

業界の動向、現在の転職市場の状況、企業の情報など、自分ではとても探すことのできなかった情報をたくさん提供してくれます。もちろん相談に乗ってくれるので不安なことはどんどん質問しましょう。頼もしいパートナーですよ(担当者によって相性はありますが)。

「求人情報を世間一般に公開したくないが採用活動を行いたい企業」は転職エージェント経由で採用することが多いです。「新製品開発プロジェクトでXX名募集」など求人を出すとライバルに情報が流れてしまいますからね。
表には出てこない、優れた企業が見つかるのも転職エージェントの特徴です。

4. 転職活動に時間をかけない、企業研究をしない

1日24時間、睡眠時間を除けば自宅よりも職場にいる時間の方が長い人は多いのではないでしょうか。
そう考えると、私たちは人生の時間の大半を仕事に費やしています。重要なポジションを締めるわけです。

それだけ重要な仕事なのに
「転職サイトでチラっと見つけ、いいなーと思った企業に応募する」
この程度の感覚で応募する人が多いのではないでしょうか。

高校受験や大学受験を思い出してください。
毎日、朝から夜まで勉強。定期的な自分の実力判定(模擬試験)。志望する学校の調査、下見。過去問の研究。
相当な下準備や努力を必要とします。

それなのに、1日の大半を過ごす・年間何百万円の報酬をもらうための転職活動になると、ベッドで横になりながらスマホで転職サイトをポチポチするだけ。このギャップは何でしょうかw

重要度で言えば過去の大学受験よりも、これからの未来につながる転職活動の方が大切ですよね?

転職活動には自己分析を含め、時間やお金をかけた入念な準備が必要です。

「転職は運」という人もいますが、ハッキリって結果論です。曖昧な言葉に流されないようにしましょう。

30代以上になると、個人的なスキルだけでなく組織をまとめるマネージャースキルも必要とされることが多くなります。その辺りも踏まえて、若いうちから自分自身のキャリアをしっかりと考えてください。

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