なぜ30代女性は仕事を辞めるのか？退職理由ベスト10を公開

「どのような理由で30代の女性は仕事を辞めるのでしょうか？」
自分の参考にするためにも他人の離職理由を知りたい人は多いはず。30代で転職の失敗は避けたいですから、情報は多く持っておきたいですよね。

この記事では厚生労働省が発表している統計データをもとに、30代の女性がなぜ仕事を辞めるのか、退職する理由の上位はどのようなものかについて情報を整理しました。
※現時点で最新の令和2年上半期のデータを利用します。

30代女性 退職理由 統計結果の表まとめ

30代前半、30代後半の女性に限定して「転職入職者が前職を辞めた理由」を表にまとめました。太字は特に大きかった値の上位3つです。

30代女性 退職理由 順位ベスト10を発表！圧倒的1位は？

「その他の理由（出向等を含む）」「定年・契約期間の満了」は除外しています。

1. 「給料等収入が少なかった」13.05%
2. 「職場の人間関係が好ましくなかった」11.45%
3. 「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」8.8%
4. 「能力・個性・資格を活かせなかった」8.65%
5. 「結婚」5.6%
6. 「会社都合」5.2%
7. 「会社の将来が不安だった」4.8%
8. 「出産・育児」4.35%
9. 「仕事の内容に興味を持てなかった」4.05%
10. 「介護・看護」0.3%

30代女性 離職理由 第1位「給料等収入が少なかった」

30代女性の1位は「給料等収入が少なかった」になります。
特に30代後半（35～39歳）の14.7％は全年代の中でも一番高い値です。20代後半からの結婚や出産・育児を経て、今後のライフスタイルを考えた時にお金が切実な問題になりますからね。

30代女性は収入面での不安を感じて退職を決意する人が圧倒的に多いということです。
とにかく稼ぎたいということでしょう。

30代女性 退職理由 第2位「職場の人間関係が好ましくなかった」

第2位は「職場の人間関係」が原因でした。1日の大半を過ごす職場に嫌な人が一人いるだけで相当なストレスですよね。

職場の人間関係は30代に限らず、全年代で高い数字となっています。特に40～44歳では22.4%と値の高さが突出していますね。

30代女性は（収入や労働時間よりも）職場の人間関係で退職を決意する人が多いということですね。

30代女性 退職理由 第3位「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」

3位は「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」が原因でした。ただし4位の「能力・個性・資格を活かせなかった」と僅差です。

それでも30代女性の8.8%という数字は、他の年代と比べると低めとも言えます。
20代女性は16.6%で退職理由の1位。40代女性は14.95%と2位の項目です。

仕事だけでなく家事・育児にも忙しい30代女性にとって労働条件は重要な項目ですね。

30代女性の離職理由 その他の注目するべき理由は？

ベスト3以外で気になる項目について述べておきます。

4位の「能力・個性・資格を活かせなかった」は3位と僅差。
30代女性は自分の活躍できる場を求めて退職する人が多いのですね。

「仕事の内容に興味を持てなかった」は全年代と比較しても低め。この項目に対する不満は少な目のようです。

「結婚」は30代前半の5.9%、30代後半の5.3%と高め。結婚をきっかけに職場を変える人もいるようですね。
ちなみに「結婚」は20代後半女性が全年代の中でトップの7.6％でした。
ちなみに男性は全年代を通して「結婚」の項目は1%以下です。

「出産・育児」で離職するのは30代前半がピークの5.2%でした。続いて30代後半の3.5%が続きます。

「会社都合」は30代後半から5%を越えてきます。
年齢が上がるにつれて会社都合が増え、60代前半ではピークの13.1%になります。

30代女性が退職する理由 まとめ

最後にまとめます。
30代女性の退職理由ベスト3は以下の結果となりました。

1. 「給料等収入が少なかった」
2. 「職場の人間関係が好ましくなかった」
3. 「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」

他の年代の退職理由もまとめているので参考にしてください。