「会社を辞めたい・転職したい」迷ったときの考え方、判断のポイントを解説

仕事を辞めたいときの判断の仕方

「会社を辞めたい」
「転職を考えた方が良いのだろうか」
多くの社会人が悩んだ末に転職活動を行っています。

しかし転職活動を始める前に、本当に今の会社を辞めるべきなのか、継続して働くべきなのかをしっかりと考える必要があるでしょう。

採用担当者として何百人もの転職希望者と会話をしてきた筆者から、会社を辞めるか(転職するか)迷った時の考え方、判断のポイントについて解説したいと思います。 

仕事を辞めるリスクと辞めないリスク

今の会社を辞めることで発生するリスクがあります。勢いで辞めたが次の就職先が決まらずに収入が尽きる、転職先の状況が全て自分の希望通りとは限らない等の問題です。

一方で「会社を辞めたい。会社のことを考えると苦しい。」このような状況下で無理に仕事を続けるとメンタルヘルスを損なう・健康被害になり退職後も後遺症に苦しむなどのリスクがあります。

両方の視点から、会社を辞めるべきかどうか、具体的な話を進めていきます。

パワハラ・セクハラの場合は自分のケアを最優先

パワーハラスメントやセクシャルハラスメント、世間一般と比較して異常なほどの残業や休日出勤などにより、心身ともに疲れ果て、何のために働いているのかわからない・もう死んでしまいたい・全てがどうでもいい、と言った状態、またこの一歩手前の状態であるならば、 真っ先に心療内科で受診してください

最初にすることは専門家に見てもらい自分の状態を客観的に把握すること。自分自身のケアを最優先することです。転職を考えるのはその次です。

本格的なうつ病や適応障害にまで進行すると、その後の人生に少なからず影響が出ます。

「パワハラやセクハラの場合は自分で証拠を集めて然るべき部門に提出して~」と話す人もいますが私の見解は違います。繰り返しますがまずは心療内科です。自分で判断しないでください。専門家から意見をもらってください。

※令和2年6月施行の改正労働施策総合推進法において事業主はパワーハラスメントの防止対応が義務付けられることとなりました(中小事業主は令和4年3月まで努力義務)。

仕事を辞めたい理由を紙に書き出して検討する

仕事を辞めるべきかどうか迷っているときに行うべきおすすめの方法について解説します。

A4用紙などの紙を用意して「仕事を辞めたい・退職したい・転職したい」そのように考えている理由を書き出します。怒りや焦り、不安や不満など、些細なことでも良いです。箇条書きレベルでOKですよ。

※書き出すことで客観視できる、自分でもよくわからなかった不安が整理できる、感情を言葉に表現することでスッキリするなどの効果があります。

次に書き出した内容に対して「転職に関わるレベルの大きな問題なのか」判別していきます。
小さな問題は消しこみましょう。

残った項目について「今度は今の職場で改善が可能なのかどうか(転職しないと改善されないのか)」検討して行きます。

厚生労働省による転職理由のアンケート結果によると「人間関係」「収入の低さ」「労働条件」「会社の将来が不安」「能力・個性・資格を活かせない」が主な転職理由になることがわかっています。

統計データで見る退職理由。男女別の仕事を辞めた原因ランキング

おそらく皆さんの転職したい理由もこれらに当てはまると思われます。1つ1つ見ていきましょう。

転職したい理由が「人間関係」の場合

人間関係の場合、特定の個人が悪いのか、会社全体の雰囲気が悪いのかによって異なってきます。

特定の個人が原因(パワハラ・セクハラ・いやがらせ)の場合は上司や人事に通報・相談することで解決しないか、異動などで解決できないか考えましょう。

会社がパワハラ上司を容認・庇うような体質、そもそも社長がパワハラ気質などの場合は改善が難しいでしょう。転職を考えるべきかもしれません。

転職したい理由が「収入の低さ」の場合

今の会社での昇給額、昇進した場合の収入が社内のヒアリングでわかるなら情報を入手しましょう。
何年頑張っても自分の期待するような収入に届かないのであれば、転職を考えるべきでしょう。

ただし、現在の業界そのものが斜陽産業などで他の会社も低賃金のような場合もあります。そのような場合は業界を変える、職種を変えるなど、思い切った判断も必要になるかもしれません。

転職活動にあたり、儲かっている業界・業種、右肩上がりの会社の調査が必要になるでしょう。

20代前半の転職理由の1位が「収入の低さ」です。今のうちに将来の賃金に期待が持てる業種を探してくださいね。

転職したい理由が「労働条件」の場合

いわゆるワークライフバランスですね。残業時間が異常なほど多い、休日出勤が当たり前、休みが少ない、夜勤が多いなど時間に関するケースや、作業を行う部屋の環境が悪い、長時間に渡り立ち続けるので腰が痛いなど様々です。

例えば残業が一時的なもので、その先にスキル・経験・実績の獲得など得るものがあるなら頑張るべきかもしれません。

長時間労働が当たり前の職場環境でメンタルや身体に不調を感じる場合は心療内科を受診してくださいね。

転職したい理由が「会社の将来が不安」の場合

「このまま今の会社に居続けて良いのだろうか」と考えるケースですね。
業界や会社の未来、社内の組織体制や人事制度に不安を感じる人は多いです。
自分一人で解決できる問題ではないので難しいところですね。

35歳~44歳男性の退職理由1位が「会社の将来が不安」。中間管理職になり、今まで見えなかった組織の裏側がわかる、上司と部下の板ばさみ状態になる、会社のお金の流れがわかるなど、色々と不安になるのかもしれませんね。

転職したい理由が「能力・個性・資格を活かせない」の場合

誰でも自分なりの特徴を活かして喜ばれる仕事がしたいですよね。

転職することで自分の能力が本当に活かせるのか?能力や個性が活かせれば他の面は辛くても問題無いのか?について検討する必要があります。

収入や人間関係のストレスなどと比べると、本項目の優先度は下がる傾向にあります。

会社を辞めるかどうか決めよう。ただし時期は決定しないこと

仕事も給料もやりがいも、あなたや家族が幸せに暮らすための手段です。
仕事であなたが不幸になる、健康が損なわれることは間違っています。
いくら会社のミッションが「世のため人のため、お客さまを幸せにする」など立派なものだとしても、働くあなた自身が不幸であってはなりません。

転職したい理由を検討して考慮して
「今の職場でもう少し続けるべきか」
「今の職場から離れるべきか」
どちらか心の中で決めましょう

すぐに会社に退職したい旨を伝える必要はありません

まず自分の中で退職の決意を固めることによって心をスッキリさせることが目的です。

今まで心に霧がかかっていたようなモヤモヤした状態から抜け出すことができます。

この後は転職活動と、退職に向けた準備を行っていきます。
退職する意思が固まっていると、在職中の多少の辛い出来事も「どうせ辞めるしw」と開き直って乗り越えられます。

現在の会社に退職する意思を表明するのは、転職活動が上手くいって内定をもらった後で良いでしょう。

また、生活を共にする家族がいる場合は、会社を辞める前に必ず相談してください。あなただけの人生ではありませんので。

退職を決意した後に押し寄せる不安との付き合い方

退職を決意した後の注意点を述べておきます。

今まで頑張ってきた仕事や職場での思い出を手放すわけですし、これから先がどうなるか確定していません。
「これから先はどうなるのか?上手くいくのか?」と新しい不安が押し寄せてくると思います。

しかし、この不安は新しい道に歩き出さなければいつまでも解消されません。
転職活動に不安は必要なものだと割り切って頑張っていきましょう。

在職中に転職活動を行う理由について

会社を辞めた後で一番問題になること。それは収入の確保です。勢いに任せて退職した場合、次の会社が決まるまでは大きな収入が無い状態です。貯蓄を切り崩して生活することになります。インターネットを使った副業などで小さな収入を得ることは可能でも、サラリーマンのように年間何百万円という金額を稼ぐことは難しいでしょう。

健康保険や年金、各種納税なども自分で手続きする必要が生じ、予想以上に大変です。

そのため、現在の職場に在籍しているうちに転職活動をスタートさせ、内定を得てから辞める(次の収入源が確保できてから退職する)という流れを意識してください。

転職活動で気をつけるべきポイントについては別の記事でまとめる予定です。

転職活動で内定をもらってから退職の意識を伝えよう

転職活動を通じて、無事に内定先が決まってから現在の職場に「仕事を辞める」と伝えるのがスムーズです。

引き止めがあるかもしれませんが、次の転職先が決まっていること、退職する意志が固いことを伝えれば、上司も了承せざるを得ないでしょう。ただし仕事の引き継ぎに半月から1ヶ月程度必要とするケースが一般的です。その程度の日数的な余裕は見ておくことをおすすめします。

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