なぜ20代男性は仕事を辞めるのか？退職理由ベスト10を公開

「どのような理由で20代の男性は仕事を辞めるのでしょうか？」
自分の参考にするためにも他人の離職理由を知りたい人は多いはず。特に20代は転職が1～2回目のケースが多いので不安ですよね。

この記事では厚生労働省が発表している統計データをもとに、20代の男性がなぜ仕事を辞めるのか、退職する理由の上位はどのようなものかについて情報を整理しました。
※現時点で最新の令和2年上半期のデータを利用します。

20代男性 退職理由 統計結果の表まとめ

20代前半、20代後半の男性に限定して理由を表にまとめました。太字は特に大きかった値の上位3つです。

20代男性 退職理由 順位ベスト10を発表！

「その他の理由（出向等を含む）」「定年・契約期間の満了」は除外しています。

1. 「給料等収入が少なかった」13.15%
2. 「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」10.25%
3. 「職場の人間関係が好ましくなかった」10.2%
4. 「会社の将来が不安だった」10.05%
5. 「仕事の内容に興味を持てなかった」7.1%
6. 「能力・個性・資格を活かせなかった」6.95%
7. 「会社都合」1.85%
8. 「結婚」0.6%
9. 「出産・育児」0.25%
10. 「介護・看護」0.15%

20代男性 離職理由 第1位「給料等収入が少なかった」が圧倒的

20代男性の1位は「給料等収入が少なかった」になります。
特に20代前半の20～24歳で圧倒的に高い数字14.7%となり、他項目を大きく引き離しました。男性に限らず20代前半の女性でも圧倒的に1位です。

20代前半は給料など収入が低く、労働者は不満を感じていると言えるでしょう。
19歳以下男性も非常に高い数字（16.1%）です。

20代男性 退職理由 第2位「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」

第2位は「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」が原因でした。
20代前半は7.8％ですが、20代後半では12.7%と値が跳ね上がります。
男性の全ての年代の中で、労働条件の不満で10%を越えるのは20代後半だけという結果に。

20代後半は与えられる仕事量が多くて、残業時間や休日出勤に苦しめられる年代なのかもしれません。

20代男性 退職理由 第3位「職場の人間関係が好ましくなかった」

3位は「職場の人間関係が好ましくなかった」10.2%。
2位の労働条件10.25%，4位の会社の将来性10.05%と僅差でした。

20代後半男性の退職理由の1位が「職場の人間関係」です。
20代前半は4.6％と低めですが、20代後半では15.8%と値が跳ね上がります。
新卒入社から数年経過し、会社のリーダー・主任に向けて上司から要求されることも増えますね。仕事のプレッシャーも一気に増える年代です。

20代男性の離職理由 その他の注目するべき理由は？

ベスト3以外で気になる項目について述べておきます。

20代前半と後半でベスト3が異なるのが気になりました。
20代前半の1位だった収入は、20代後半になると4位になります。
また20代後半の1位だった人間関係は、20代前半だと6位です。

4位の「会社の将来が不安」は20代後半男性で値が高くなります。
数年間に渡り働いてみたが、30歳を手前にして今の会社に自分の未来を任せて良いのか迷う年代ですね。

「結婚」は1％以下。20代後半女性は7.6％なので、男性と女性で大きな差があります。男性が結婚や出産・育児で退職するのはレアケースのようです。

「契約期間の満了」「会社都合」は他の年代と比べると小さい数字です。
年齢が上がるほど、これらの値も増える傾向にあります。

20代男性が退職する理由 まとめ（ベスト3）

最後にまとめます。
20代男性の退職理由ベスト3は以下の結果となりました。

1. 「給料等収入が少なかった」
2. 「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」
3. 「職場の人間関係が好ましくなかった」

20代男性前半（20歳～24歳）のベスト3

1位　給料など収入が少なかった　14.7%
2位　能力・個性・資格を生かせなかった　9.3%
3位　労働時間、休日等の労働条件が悪かった　7.8%

20代男性後半（25～29歳）のベスト3

1位　職場の人間関係が好ましくなかった　14.7%
2位　労働時間、休日等の労働条件が悪かった　12.7%
3位　会社の将来が不安だった　12.4%

他の年代の退職理由もまとめているので参考にしてください。