なぜ30代男性は仕事を辞めるのか？退職理由ベスト10を公開

「どのような理由で30代の男性は仕事を辞めるのでしょうか？」
まさに今現在、自分が退職を考えている人には知っておきたい・欲しい情報ですよね。

この記事では厚生労働省が発表している統計データをもとに、30代の男性がなぜ仕事を辞めるのか、退職する理由の上位はどのようなものかについて情報を整理しました。
※現時点で最新の令和2年上半期のデータを利用します。

30代男性 退職理由 統計結果の表まとめ

30代前半、30代後半の男性に限定して理由を表にまとめました。太字は特に大きかった値の上位3つです。

30代男性 退職理由 順位ベスト10を発表！

「その他の理由（出向等を含む）」「定年・契約期間の満了」は除外しています。

1. 「職場の人間関係が好ましくなかった」12.9%
2. 「会社の将来が不安だった」11.2%
3. 「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」9.3%
4. 「給料等収入が少なかった」9.2%
5. 「能力・個性・資格を活かせなかった」9.15%
6. 「仕事の内容に興味を持てなかった」3.4%
7. 「会社都合」2.95%
8. 「介護・看護」1.3%
9. 「出産・育児」0.65%
10. 「結婚」0.35%

30代男性 離職理由 第1位「職場の人間関係が好ましくなかった」

30代男性の1位は「職場の人間関係が好ましくなかった」になります。
30代前半男性が13.0%、30代後半男性12.8%とどちらも高い値です。
40代になると値は一気に下がります（6.95%）。

中間管理職的な立場になって、上司や部下、どちらの対応も増えますからね。
マネジメント的な役割の追加・変更なども大きな影響を受けているのかもしれません。

30代男性 退職理由 第2位「会社の将来が不安だった」

第2位は「会社の将来が不安だった」が原因でした。
30代前半は8.2％ですが、30代後半では14.2%と値が跳ね上がります。
会社の実情・内情がわかる立場・年代になり「このまま今の会社で良いのだろうか、大丈夫だろうか」と心配になるのかもしれませんね。

30代男性 退職理由 第3位「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」

3位は「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」
4位「給料など収入が少なかった」、5位「能力・個性・資格を生かせなかった」と僅差でした。

会社の中核となる年代ですが、残業時間や休日出勤、休憩時間など、30代でもハードワークは続くようですね。

30代男性の離職理由 その他の注目するべき理由は？

ベスト3以外で気になる項目について述べておきます。

30代前半と後半でベスト3が異なるのが気になりました。
30代前半の2位は「能力・個性・資格を生かせなかった」、3位は「給料など収入が少なかった」になります。
自分自身の活躍の場・適性や、収入を重視する傾向があります。
30代後半になると「能力・個性・資格を生かせなかった」は一気に値が下がります。

「契約期間の満了」「会社都合」は同世代の女性と比べると小さい数字です。

30代男性が退職する理由 まとめ（ベスト3）

最後にまとめます。
30代男性の退職理由ベスト3は以下の結果となりました。

1. 「職場の人間関係が好ましくなかった」
2. 「会社の将来が不安だった」
3. 「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」

30代男性前半（30歳～34歳）のベスト3

1位　職場の人間関係が好ましくなかった　13.0%
2位　能力・個性・資格を生かせなかった　12.2%
3位　給料など収入が少なかった　10.5%

30代男性後半（35～39歳）のベスト3

1位　会社の将来が不安だった　14.2%
2位　職場の人間関係が好ましくなかった　12.8%
3位　労働時間、休日等の労働条件が悪かった　8.9%

他の年代の退職理由もまとめているので参考にしてください。